Vertivはどんな会社? 電源・冷却・保守でデータセンターを支えるしくみ

青灰色の円盤と細い金属線に光が差す、エネルギーの変換を表した概念画像。
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サーバーの性能が上がっても、電気が届かなかったり、熱を逃がせなかったりすれば、その力は生かせません。Vertiv(バーティブ)は、データセンターのこうした足元を支える会社です。電源や冷却装置を納めるだけでなく、設備を使い続けるための保守まで手がけています。[1]

簡単にまとめると?

  • 電源・冷却・ラックを提供し、設置後の保守まで支える、データセンター向けが中心の設備企業です。
  • 2026年4〜6月は売上と利益率が改善しましたが、地域ごとの需要は一様ではありません。
  • 増えた現金には顧客からの前受け分もあり、今後の納品、在庫の販売、代金回収まで追うことが大切です。

設備を売り、その後の運用も支える

主な製品は、停電時などに電力を補う無停電電源装置(UPS)、電気を分配する設備、空冷・液冷の装置、サーバーを収めるラックなどです。これらをまとめた設備構成も提供します。顧客はデータセンターに加え、通信ネットワークや商業・産業施設の運営者です。[1]

2025年の売上構成は、製品が約80%、サービス・交換部品が約20%。用途別ではデータセンターが約85%を占めます。用途別の比率は会社が5%刻みに丸めた概数ですが、データセンターへの投資が全社の業績を大きく左右する姿が見えてきます。[1]

サービスには点検、監視、設備の立ち上げ支援などが含まれます。2025年にはラックのGreat Lakes、監視や予知保全のWaylay、液体配管の管理を担うPurgeRiteを買収しました。製品を置いて終わるのではなく、設置後の現場にも関わる範囲を広げています。[4]

売上の伸びに、利益の伸びが伴っている

2026年4〜6月の売上高は32.74億米ドルで、前年同期比24%増でした。内訳は、買収と為替の影響を除いた成長が18%、買収の寄与が5%、為替の寄与が1%です。既存事業の拡大が中心である一方、買収も売上を押し上げています。[2]

2026年4〜6月実績前年同期
売上高32.74億米ドル26.38億米ドル
営業利益(GAAP)6.38億米ドル4.42億米ドル
営業利益率(GAAP)約19.5%約16.8%
調整後営業利益率22.6%18.5%

売上の拡大だけでなく、利益率も改善しています。「調整後」は買収関連の償却費などを除いた会社独自の指標です。表では会計上の利益(GAAP)と並べ、どちらを見ているかが分かるようにしています。[2]

ただ、地域の動きは一様ではありません。2026年1〜6月の売上は米州で39.4%、アジア太平洋で22.5%増えた一方、欧州・中東・アフリカでは8.4%減りました。全社の成長率だけでなく、どの地域で設備投資が進んでいるかも、需要を読む手がかりになります。[3]

増えた現金には、前受け分も含まれる

2026年1〜6月の営業キャッシュフローは18.67億米ドル、純利益は8.88億米ドルでした。現金の流入が大きい一方、その中には、顧客から先に受け取った代金などを含む繰延収益の増加18.23億米ドルが寄与しています。同じ期間、在庫の増加は10.48億米ドル、売掛金の増加は6.44億米ドルの現金を使う要因になりました。[3]

先に代金を受け取れることは、製造や納品の準備を支えます。ただし、そのお金にはこれから製品やサービスを届ける役割も残っています。現金が増えたことに加え、積み上がった在庫が納品につながり、売掛金が回収される流れまで見ると、成長の中身を捉えやすくなります。

強みは、電源・冷却・現場をつなげられること

会社は2025年に、世界で5,000人超のフィールドサービスエンジニアを確保したと説明しています。電源と冷却を一緒に設計し、導入から運用まで支える体制です。cyclewaveでは、この製品の幅と現場対応の組み合わせを、競争力を考える軸にします。設備同士の調整が必要な顧客にとって、まとめて相談できる余地があるためです。[4]

もちろん、選択肢はVertivだけではありません。Schneider ElectricやEatonなどの大手とも競います。品ぞろえに加え、信頼性、価格、納期、サービスで選ばれ続けることが、利益を維持する条件になります。[1]

需要の強さを、納品と利益につなげられるか

会社が2026年7月に示した通期売上の見通しは138〜142億米ドルです。ただし、これは今後の見込み。第2四半期には、部材供給の一時的な混雑や、大型案件を段階的に進めることによる売上計上時期のずれも説明しています。需要があっても、すぐに売上になるとは限りません。[2]

顧客の計画変更や注文の延期・縮小、強い交渉力を持つ大口顧客との取引条件も、会社が挙げるリスクです。データセンター投資が膨らむ局面ほど、供給力を増やしながら納期と採算を守れるかが大切になります。[1]

Vertivは、計算能力の拡大を、電源・冷却・保守の需要として取り込む会社です。今後の決算では、売上と利益率に、在庫・売掛金・前受け分の動きを重ねてみる。そうすると、好調さがどこから生まれ、どこに負荷がかかっているかを、もう少し立体的に読めそうです。

Vertiv株の購入先を比較する

Vertivの普通株式はNYSE:VRT、取引通貨は米ドル(USD)です。

2026年10月27日に、同じ銘柄の現物株を次の3社で比較しました。

  • SBI証券:VRTの普通株式を掲載。米国株アプリの銘柄情報から「現物買」。数量・価格・預り区分・決済通貨を選びます。
  • 楽天証券:VRTの銘柄ページに買い注文の入口あり。ウェブの米国株式・現物取引で銘柄を選択。iSPEED等も利用できます。
  • 松井証券:VRTを普通株式の取扱一覧に掲載。米国株お客様サイトまたは米国株アプリから現物買。電話注文は受け付けていません。

SBI・楽天・松井の通常の米国株現物取引手数料は、いずれも約定代金の0.495%(税込)、上限22米ドルです。少額取引の最低手数料、NISA・優遇条件、為替費用は別途確認が必要です。購入先を比べる際は、手数料率だけでなく、使う口座、円・米ドルのどちらで決済するか、注文画面の使いやすさも確かめてください。

各社の取引口座と買付資金が必要です。上記は公式の現物株案内で、CFDや信用取引の案内ではありません。SBI一覧は2026年10月16日、松井一覧は10月21日時点。注文受付・取引条件は変わるため、発注前に銘柄と現物買付の可否を確かめてください。株価・為替の変動で損失が生じる場合があります。

操作方法:SBI証券の現物買ガイド/楽天証券のウェブ買い注文ガイド/松井証券の米国株現物取引ルール。

株価を月足で眺める

Vertiv(NYSE:VRT)、米ドル建て。初期表示は月足・全期間です。当月の足は月末まで変わり、配信データには遅延や価格の調整が反映される場合があります。

参考資料

2026年9月22日確認。最新決算は2026年6月30日終了四半期です。

[1]Vertiv:2025 Annual Report(事業構成、競争、リスク)。

[2]Vertiv:2026年第2四半期決算発表(2026年7月29日。四半期実績、調整後指標、通期見通し)。

[3]Vertiv:2026年6月30日終了四半期のForm 10-Q(地域別実績、キャッシュフロー、在庫・売掛金・繰延収益)。

[4]Vertiv:2025年の株主向けレター(買収とサービス体制)。

[5]楽天証券:VRT(バーティブ・ホールディングス)銘柄情報。

[6]SBI証券:米国株式取扱銘柄一覧(普通株式一覧、2026年10月16日更新)。

[7]SBI証券:米国株式の買付ガイド。

株式の取扱い・購入先の確認資料(2026年10月27日確認。事業・財務資料の確認日とは別です):