AMDはどんな会社? CPU・GPUの事業と、データセンターの成長を読む

三つの白い造形を配置し、計算用途の異なる製品群を表した抽象的な静物
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AMD(Advanced Micro Devices)は、パソコンやサーバー、ゲーム機、産業機器で使う半導体を設計する会社です。AI向けGPUの話題が増えていますが、企業全体を見るには、CPUや組み込み製品も含めて、誰に何を届けているかを押さえる必要があります。[1]

簡単にまとめると?

  • AMDはCPU・GPU・用途に合わせて回路を構成できる半導体を、ソフトウェアとともに提供しています。
  • 2026年4〜6月期はデータセンターが全社売上の約58%を占め、成長の中心でした。
  • 半導体の性能に加え、ソフトウェアの使いやすさ、製造能力の確保、輸出規制が事業を左右します。

計算する場所によって、製品の役割が変わる

サーバー向けのEPYCやパソコン向けのRyzenは、さまざまな処理を順に進めるCPUです。InstinctはAIなどの大量の計算を並列に進めるアクセラレーター、Radeonはゲームや画像処理に使うGPUの製品群です。ゲーム機メーカー向けには、顧客の仕様に合わせたセミカスタムの半導体も供給します。[1]

組み込み分野では、産業機器や通信設備などに使うCPUに加え、製造後も回路構成を変更できるFPGAなどを扱います。売り先は個人だけでなく、パソコン・サーバーのメーカー、クラウド事業者、各種機器のメーカーへ広がっています。用途が違えば、製品の採用期間や需要の波も異なります。[1]

GPUは取り付けるだけで、あらゆるソフトウェアを速くできるわけではありません。AMDはROCmという開発基盤も整えています。利用する計算ライブラリーや既存のプログラムを動かしやすくすることが、半導体の採用を支えます。CPU、GPU、ネットワーク、ソフトウェアを組み合わせる方針は、決算説明資料でも示されています。[3]

売上の重心はデータセンターへ

2026年8月4日発表の第2四半期決算は、6月27日までの3か月が対象です。全社売上高は115.36億米ドルで、前年同期比50%増。部門別に見ると、伸び方には差があります。[2・3]

AMDの2026年第2四半期:部門別売上高
部門売上高前年同期比
データセンター67.18億米ドル107%増
クライアント・ゲーム38.41億米ドル6%増
組み込み9.77億米ドル19%増

資料[3]12ページの数値から作成。クライアント・ゲーム部門の中でも、パソコン向けは増収、ゲーム向けは減収でした。AI向け需要が強いという説明を、そのまま全製品の成長へ広げることはできません。[2]

同四半期の営業利益は19.90億米ドル、純利益は22.97億米ドルでした。いずれも米国会計基準(GAAP)の実績です。前年同期にはMI308への米国の輸出規制に伴う8億米ドルの在庫等の費用が含まれているため、利益の伸びには比較対象が低かった影響もあります。[2]

利益と、製品を届けるための現金

同じ3か月の営業活動による現金収入は23.66億米ドル、設備の取得支出は8.08億米ドルでした。売上の成長だけでなく、在庫や売掛金がどれだけ増えているかも見たいところです。出荷して売上に計上する時点と、代金を受け取る時点は一致しません。[2]

AMDは製造を外部へ委託し、TSMCやGLOBALFOUNDRIESなどを利用しています。先端の製造工程や実装、メモリーの供給が限られると、設計した製品を十分に届けられない可能性があります。CPUではIntel、GPUではNVIDIAなどとの競争があり、顧客が自社用チップを設計する動きも事業環境の一部です。[1]

AIの仕事を、ラック全体へ広げる

2026年10月発表のHelionは、AIエージェントがプログラムや道具を実行するためのラック設計です。CPU中心の構成と、CPU・GPUを組み合わせた構成を用意し、AIモデルの推論と、その指示に従う処理を使い分けます。10月28日時点では開発・提供計画の段階を含む発表であり、完成した売上実績ではありません。[4]

AMDを読む際は、新製品の性能に加え、顧客が既存のソフトウェアを移行できるか、必要な数量を調達できるか、投資が継続的な売上と現金につながるかを合わせて見ると、企業全体の変化を追いやすくなります。

AMD株の購入先を比較する

AMDの普通株式はNASDAQ:AMD、取引通貨は米ドル(USD)です。

2026年10月28日に、同じ銘柄の現物株を次の3社で比較しました。

  • SBI証券:AMDの普通株式を掲載。米国株アプリの銘柄情報から「現物買」。数量・価格・預り区分・決済通貨を選びます。
  • 楽天証券:AMDの銘柄ページに買い注文の入口あり。ウェブの米国株式・現物取引で銘柄を選択。iSPEED等も利用できます。
  • 松井証券:AMDを普通株式の取扱一覧に掲載。米国株お客様サイトまたは米国株アプリから現物買。電話注文は受け付けていません。

SBI・楽天・松井の通常の米国株現物取引手数料は、いずれも約定代金の0.495%(税込)、上限22米ドルです。少額取引の最低手数料、NISA・優遇条件、為替費用は別途確認が必要です。購入先を比べる際は、手数料率だけでなく、使う口座、円・米ドルのどちらで決済するか、注文画面の使いやすさも確かめてください。

各社の取引口座と買付資金が必要です。上記は公式の現物株案内で、CFDや信用取引の案内ではありません。SBI一覧は2026年10月16日、松井一覧は10月28日時点。注文受付・取引条件は変わるため、発注前に銘柄と現物買付の可否を確かめてください。株価・為替の変動で損失が生じる場合があります。

操作方法:SBI証券の現物買ガイド/楽天証券のウェブ買い注文ガイド/松井証券の米国株現物取引ルール。

株価の推移

月足で取得できる全期間を表示しています。当月の足は月末まで確定しません。表示通貨は米ドル(USD)です。配信条件により遅延する場合があります。

参考資料

  1. AMD 2025 Form 10-K:事業・競争・製造委託
  2. AMD 2026年第2四半期決算(2026年8月4日)
  3. AMD 2026年第2四半期決算説明資料:10・12ページ
  4. AMD Helion発表(2026年10月12日)

株式の取扱い・購入先:2026年10月28日確認。